生産背景

私たちは1972年に設立した家具メーカーです。

NDstyle.がめざすのは、開発から生産、流通にいたるまで、ユーザーの満足と私たちの納得がイコールで結ばれるものづくりです。むだや無理のない素直なデザイン。ごまかしのないつくり。長く使うほど愛着が持てる良品質。つくり手として胸を張ってお届けできるものをつくりだし、価格まで含めてユーザーに喜んでもらえる価値ある家具づくりの視点を持ったメーカーでありたいと考えています。そのために、わたしたちは会話を大切にします。ユーザーや販売店、クライアントの皆さまの声に耳を傾けることはもちろん、わたしたちの考えや取り組みもオープンに発信していくことに積極的でありたいと思います。

そして、社外との接点である営業部門が、開発部門・生産部門と質の高いコミュニケーションをはかっていくことに努め、「良いものづくりは、良い会話から」を実践。NDstyle.にしかできない良質スタンダードをめざしていきます。


自社工場紹介

良いものに国籍はいらない。価格と品質のバランスを求めて、NDstyle.は中国大連に自社工場を構えています。日本からのフライトはわずか2時間。海外とはいえ、本社との行き来にも、流通にも、国内に工場を構えることと何ら違いはありません。中国の工場だからこそ可能な技術力を活かしたものづくりを実践しています。

 

 

野田家具大連有限公司

 

中国遼寧省大連市金州区二十里堡街道海明路5号 

TEL 86-411-87386165 

FAX 86-411-87386153


工場特性

無垢材

一本の原木から切り出した木材の事。天然木本来の質感や風合いに魅力があります。NDstyle.では、無垢材はホワイトオーク、ウォルナット、チェリー、ビーチを扱っています。

無垢材と言えば、一枚板でテーブルにできる大きさのものもあれば、幅の狭い無垢材を6~7枚ぐらいつないだ「巾はぎ材」もあります。 90センチ幅の一枚板テーブルなら、木の直径が最低1メートル以上必要となる為、ものすごく高価になりますが、巾はぎ材は直径の小さい材料からもとることができる為、価格をおさえる事ができます。NDstyle.ではリーズナブルな価格帯で無垢のテーブルをお使いいただけるように「巾はぎ材」を使用しています。

突板

木目を美しく活かして無垢材をスライスした薄い板が突板です。合板や MDFに貼り、テーブル天板や箱物家具に使います。突板は天然素材であるため、無垢材と同様に呼吸をしながら木の風合いを深めていきます。NDstyle.で採用している突板の厚みは0.4~0.5mm。0.2mmほどの突板が一般的ですが、2倍以上の厚みにこだわるのは仕上がりの違いに差が出るからです。厚さ0.2mmだと、研磨したときに下地が透けてしまいます。厚い突板だと十分に研磨しても透けることはなく、角も無垢材のような木質感をだすことができます。

フラッシュ構造

フラッシュ構造とは、角材や厚板で枠組みし、その表と裏に合板やMDFなどを貼ったパネルのこと。板が反りにくく、軽量化するためのフラッシュ構造のパネルが製作可能です。最良の木材は無垢材と思われがちですが、使う場所によっては反りや狂いが生じやすい無垢材よりもフラッシュパネルのほうが適している場合もあります。しかも、コストを抑え、木材をむだなく有効に活用する事で環境にも優しい、というメリットもあります。 適材適所で無垢材とフラッシュパネルを組み合わせることでコストパフォーマンスに優れたものづくりができます。


機械加工と手仕事

機械加工と手仕事のそれぞれの良さを一体にしたものづくりを心がけています。それぞれの特性を理解し、適材適所で使い分けています。かつてペーパーコードの椅子を製造していましたが、椅子本体は非常に高い精度を要求されるフィンガージョイントで組み立て、座面は職人の手で一目一目編んでいます。現代的な機械加工と伝統的な職人の手作業の見事な融合によるこの椅子のデザインは2009年度グッドデザイン賞を受賞しています。

NC加工

日本製の高精度なNCルーターがあります。NCを用いて部品加工をすることで加工精度を保証し、構造的にも接合強度を高めて製品の耐久性を上げることができます。

旋盤加工

ろくろ挽きにより丸棒の製作が可能です。丸棒の製作によりデザインの幅が広がります。


曲木加工

主に木製椅子の笠木は曲木を使用しています。曲木加工により椅子に持たれたときの背あたりが良くなる上、木目が通っているので強度が保てます。さらに材料の使用量を少なく抑えることができます。

ダブテール加工

引出しには強度に優れたダブテール加工を採用。接合部に鳩の尾のような形のほぞと穴を加工します。この構造は収納家具の引出しの前板と側板との接合に古くから用いられ、引き出す方向に対して強度を発揮します。構造的な接合強度によって、前板を引っぱっても破損しないというすぐれた特徴があります。

うづくり加工

木材の表面をたわし状のブラシで擦り、凹凸をつけて木目を強調する加工です。質感を出し、ヴィンテージな風合いを演出することができます。うづくり加工により表面強度が高まるため、キズに強く、耐久性が備わります。


手仕事

人の手でしかできない繊細な作業は手間ひまを惜しまず職人の手仕事を活かしています。ペーパーコード編み、木口の単板貼り、研磨などは職人の手で行い、目で確認し、感覚を頼りに丁寧に仕上げていきます。

接合

パーツはダボ組みやほぞ組みなどで接合しています。接合部品が現れないため、外観を美しくつくり上げることができ、接着剤が硬化することで十分な接合強度を確保することができます。特に強度が必要な場合には金具を使用します。

縫製

NDstyle.の椅子やソファはカバーを外して洗えるように設計されています。一見カバータイプには見えないソファでも、長年にわたり集積したノウハウと縫製技術を駆使して、脱着しやすいカバーづくりを実践しています。


安心のF☆☆☆☆素材

合板、MDF、塗料、オイル、接着剤については日本の室内環境基準を満たす素材を厳選して調達し、人に優しいF☆☆☆☆適合品を採用しています。F☆☆☆☆とは国に認定されたJIS工場で生産される素材(家具の場合は合板・ MDF、塗料、接着剤などの材料)に表示されるマーク。シックハウス症候群の原因の一つとされるホルムアルデヒドの発散量を示す等級でF☆☆☆☆はその放散レベルがもっとも低いものです。

ウレタン塗装

ポリウレタン樹脂塗装は塗装膜が形成することが特徴です。塗装膜により木材への水、油などの汚れから守ることができ、硬度と耐久性が備わります。ポリウレタン塗装は多層コーティング塗装方法で、5回の塗りと研磨などを繰り返し11工程行います。下塗り、中塗り、上塗り…と慎重に塗り重ねていくことで、木材本来の質感を表現しつつ、塗装品質を高めています。

オイルフィニッシュ

木材本来の質感を生かす為に、木材が呼吸できる様に植物性オイルで保護皮膜を施す塗装方法です。木材の表面は自然界に存する状態に非常に近い状態ですので、長時間直射日光に当たると日焼けをしますし、水を吸い込むのでコップの跡(輪浸み)やしょうゆなどの跡が残りやすい点が欠点ですが、使い込む程に風合がでてきたり、傷や汚れが味となって生きてくるのがオイルフィニッシュ製品の醍醐味とも言えます。木材表面は薄いオイル皮膜による表面処理のみになっておりますので、乾燥しない様に定期的なお手入れが必要です。


金具

使いやすさを左右する金具は、国内外から調達しています。扉にはソフトクローズ丁番、引出しにはフルスライドレール、フラップ扉にはソフトダウンステーなど、操作性に優れ、耐久性のある品質の高い機能金具を採用し、使い勝手や安全性に配慮しています。

強度試験

NDstyle.のすべての椅子は、公的な試験場で厳しい基準をクリアしたものだけを製品化しています。木製椅子は主に繰り返し衝撃試験を行います。座面に55kgのおもりを載せて、後脚を回転金具に固定。背もたれを後方に引いて前脚を50mm浮かせたところで落下させ、これを1分間に25回、合計4000回または12000回繰り返した後、フレームの変形や接合部の異常の有無をチェックします。椅子にとっては相当過酷な検査基準です。

小ロット体制

自社工場は機械と職人の技の両方の良さを一体にした生産拠点です。多種にわたる木製家具についてコストを抑える為のさまざまな創意工夫を重ねながら、ものづくりに取り組んでいます。幅広い対応力により、生産速度、品質向上、小ロットにも対応可能な柔軟性、コストコントロールなど、より良いものづくりの成果に結びつくよう努めています。


  • NDstyle.は国内外の協力工場を含め、製品によって様々な工場で生産を行なっております。
  • この工場特性は中国大連にある自社工場を紹介しております。
  • NDstyle.の全ての商品について上記特性を備えているということではございません。

製造工程

材料選別

主な樹種はホワイトオーク、ウォルナット、ブナ、チェリーの4種類です。木材の特性を理解しながら木材の選別を行います。主な木材の産地は北米、北欧などで、安定した品質と安定供給が可能なものを使用しています。資源を無駄なく有効に使い、木材の可能性を追求することで価値の高い、コストと品質のバランスが取れた製品を実現させます。


木取り

木材を加工寸法に従い切断します。同時に木材特有のふし、穴、腐朽などで使えない部分を取り除きます。職人は一つ一つの材料を観察して良いところを厳選し裁断します。


加工

木取りによって寸法決めした材料から、指定された形状を作り出す加工をしていきます。例えばテーブル天板の木口の装飾やラウンド加工、面取、丸棒の削り出しなどを行います。組み立てに必要なダボ穴やホゾ穴の加工もこの工程で加工します。機械を用いて加工しても細部の調整は職人の手で仕上げていきます。


研磨

木材の表面を研磨をすることで、木の質感や手触りが大きく変化します。部品の表面を滑らかにしたり、手馴染みの良くするための面取りを職人の手によって行います。最終段階では指先に神経を集中させて木材の表面を繊細に感じ取り、その感覚を頼りに仕上げていきます。この工程を丁寧に行うことで製品の仕上がりがさらに良くなります。


組立

各種工程により加工した部品を組み立てて形にしていきます。部品と部品との接合は基本的にダボを用いて組み立て、必要な金具を取り付けます。職人は完成形をイメージし、家具全体に目配りしながら、一台一台丁寧に組み立てて製品を完成させます。


塗装

ポリウレタン塗装とオイルフィニッシュのいずれかを選択できます。製品のコンセプトによって、最適な塗装方法を用いて木材の魅力を最大限に引き出します。塗装方法によっては木材の表面に強度を持たせたり、着色や艶の有無などの外観を整えることができます。塗料やオイルは日本の室内環境基準に適合したもの(F☆☆☆☆)を使用しています。


縫製

椅子やソファに使用するファブリックを縫製します。NDstyle.の椅子やソファはカバーを外して洗えるように設計されています。一見カバータイプには見えないソファでも、長年にわたり集積したノウハウと縫製技術を駆使して、脱着しやすいカバーづくりを実践しています。


張り

椅子やソファのクッション性を作り出す工程です。ウレタンを積層して貼り合わせ、表面をファブリックで覆い、適度な張りを持たせながら座板やフレームにタッカーで固定します。カバーリングソファなどのインナークッションも同様にウレタンを貼り合わせてインナーカバーをかぶせて製作します。


検査

製品の完成後、外観、内部など全ての箇所において細かな品質検査を行います。製品本体に傷がないか、扉や引き出しの開閉がスムーズであるか、図面指示と一致しているか、多岐にわたる検査項目をチェックします。製品と同じ高さで目視検査を行い、見て触って確認していきます。


梱包

本体、付属パーツ、金具など全て、輸送の際にキズがつかないように細心の注意を払って梱包作業を行います。製品をきれいに拭き取った後、ビニール袋やミラーマットで製品表面を保護し、梱包用のダンボール箱に収めていきます。外箱には強度のあるダブルカートンを使用します。


出荷

コンテナによる日本への輸送も私たちで手配することができます。納品方法はご希望にそって行いますが、お客さま指定の納品先へ発送し、開梱設置まで対応可能です。納品完了まで責任を持って手配します。納品先は日本でも中国でもご指定いただけます。


  • 私たちNDstyle.は一つひとつの工程において、お客さまへの感謝の気持ちとお客さまのもとで末長く愛される家具となるように心を込めてものづくりを行なっています。

アイテム

椅子、テーブル、ソファ、収納、店舗什器など幅広いアイテムの製作が可能です。

アイテムによっては自社工場だけでなく国内外の協力工場での製作も行なっております。ご要望に応じて製作のご相談承ります。

テーブル

チェア

ソファ

収納

什器